中国発のSF「三体」がNETFLIXでドラマ化されるとのことで日本でも大評判です。三体は三部作ですが、SF史上有名な三部作は大御所アイザック・アシモフの「ファウンデーション(銀河帝国の興亡)」ですね。
長編の三部作をきちっとまとめあげることは、とても難易度が高いことで、中だるみが生じたり、つじつま合わせの説明が増えたり、ストーリーの飛躍が生じたり、長い割に結末が物足りなかったりと、いろいろな問題が起こります。三体が評判がいいのは話をどんどん膨らませながらも、最後までテンションを維持できたのだと想像します。
小説を書く人は誰でも一度は三部作に憧れるのではないかと思います。長くあとへあとへと書き続けていく手法だと、三部作よりももっと連作になり得るのですが、その結果美しく技が決まった感動はなくなります。ホップ・ステップ・ジャンプがビルトインされた、作家の技が決まった三部作は、読者が最も快感を得られるものではないかと思います。
日本のアニメは世界で喝采を浴びていますが、
世界に通用する日本のSFファンタジーの三部作が登場してくることを願ってやみません。
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